「好き」な気持ちを大切に
選んだ自動車エンジニアの道

機械製図や自動車工学などの基礎を学生時代に学び、「クルマの開発に携わりたい」というビジョンを持って就職活動をしていました。
入社前に思い描いていたホンダテクノフォートの仕事は、Hondaからの依頼に従って部分的に車両開発をしているイメージでしたが、いざ入社してみるとクルマまるごと1台の開発を任されていると知り驚きました。

入社後はハーネスの設計を行う部署に配属されました。自動車工学を学んできたものの、正直なところ、ハーネスがどんなものか詳しくは理解できていませんでしたが、人体に例えると神経や血管のような部品で、電源を車両全体に行き渡らせる重要な役割があり、知れば知るほど奥深い世界だと感じました。
現部署では全世界で販売される「グローバル機種」の回路設計やハーネスレイアウトを担当しています。

外の世界に出て経験を積み
自分自身の成長を実感

ホンダテクノフォートとHondaでは「相互出向」を行っており、ありがたいことに私もそのチャンスをもらいました。
現在はHondaの四輪開発拠点に勤務し、Hondaの社員と一緒に開発プロジェクトに参加。現在担当しているフルモデルチェンジの機種開発は必要な部品点数が多く、必然的に仕事量の量・質・スピードが求められ、学ぶことが圧倒的に多いと感じています。

特にハーネスはクルマ全体を見る必要があるため、別の部品の仕様変更が入るたび柔軟に追従し、調整しなければなりません。困難に直面する場面もありますが、車両性能の要求や周辺部品との位置関係といった制約を乗り越え、新しいアイデアでハーネスの構成を成立させた時には達成感を味わえるようになりました。また、スピーディに多くのタスクをこなす日々で、柔軟な思考力と決断力が鍛えられたと実感しています。
私のミッションは2年間の出向で得た経験をホンダテクノフォートに持ち帰り、それを広めて活かすことなので、知識や技術を積極的に吸収し使命を果たしたいです。

苦手を克服し武器に変え
いずれは人をまとめる立場へ

出向を経験する中で、詳しく知らなかった部品の開発にも携わる機会があり、新たな知識を獲得しただけでなく、自分の視野も広がりました。成長の手応えがありながらも、入社から6年が経った現在でもまだ学びきれていないことが多く、目まぐるしいスピードで新しい技術が出てくるため、常に勉強する姿勢を大切にしています。

コミュニケーションの面では、入社前は人と話すことに苦手意識を持っていましたが、目の前の仕事と向き合っていくうちにいつのまにか克服。チームのメンバーとワイワイやりとりするのがHonda流の開発のやり方であり、その風土はホンダテクノフォートも同じです。自身の決断をチームへ展開したり他部署との交渉を重ねる経験が、コミュニケーション力の向上に繋がったと思います。

出向から戻ったら、Hondaで培ったさまざまなスキルを活かし、将来的にはハーネス以外も含めた機種開発全体を見るプロジェクトリーダーを目指したいです。